米中貿易紛争の先行き懸念から、米国株式市場が盛り下がりを見せている中、2019年5月24日(金)のブルームバーグは以下のような記事を載せています。
”貿易戦争の勝者はどちら?スコアボードを見てみよう(ブルームバーグ2019.5.24)”
https://www.bloomberg.com/graphics/2019-us-china-who-is-winning-the-trade-war/
米中貿易紛争で影響の生じる経済7項目について、アメリカと中国でどちらのインパクトが大きいかを取り上げており、とどのつまりどちらが勝者となるのかを論じるものです。
1. 先鋒戦:貿易赤字の縮小
勝者 アメリカ
2019年1月以降、米中2国間の貿易収支を見ると、アメリカの貿易赤字が急速に減少している。
2. 次鋒戦:関税によるモノの値段の上がり具合
勝者 中国
双方の関税引き上げ合戦によりが物価は上がるが、中国国内の方がアメリカより値上がり度合いが小さいので、消費者には優しいといえる。
3. 五将戦:失われた消費者信頼感指数
勝者 引き分け
米中双方で、国内消費者信頼感指数は減速している。2国とも小売売上高が予想を下回った。
4. 中堅戦:通貨戦争
勝者 引き分け
人民元は対ドルで下落している。これは中国経済に良い結果も悪い結果も両方もたらす可能性があるため、引き分けとなる。
5. 三将戦:株式市場の下落
勝者 アメリカ
今のところ米国株式市場が中国株式市場をアウトパフォームしている。
6. 副将戦:国内経済の減速
勝者 アメリカ
双方減速しているが、中国の方がアメリカより減速スピードが速い。
7. 大将戦:海外直接投資の減少
勝者 中国
中国は、2018年のアメリカへの直接投資金額を、2016,2017年と比べて大幅に減らした。
一方米国は、中国への直接投資額はあまり変わっていない。
結果発表
アメリカ 3勝
中国 2勝
引き分け 2
この勝負、僅差でアメリカの勝ち!
と、アメリカ人記者が書いております。
さて実際にはどうなることやら。
昨夜はPCで遊びながら、横目で株価を見ていましたが、だんだんと値を消して行くのが辛かったです。
株価に色はないので上がりさえすれば赤色でもOK。
しばらくはジリジリした展開が続きそうですね。精神が激しく消耗します。