2019年8月13日(火)は久々にプラスで引けました。
S&P500は+1.48%と3営業日ぶりに反発しました。
8月13日朝に米国政府が対中追加関税第4弾について、特定品目の発動については当初予定の9月1日から12月15日に延期すると発表したため、米中貿易戦争の懸念が後退するとの好感からマーケットは急反発しました。
しかし、、、貿易戦争の進捗は本質的に何も変わっていませんよね?追加関税を廃止したわけでは無く、先送りしただけですから。
マーケットが米政府(トランプ)の動向に、こんなに露骨に振り回されてしまっていいのかと、ちょっと不安になります。
”対中関税先送りはトランプが株価下落を嫌うシグナル (CNBC2019.8.13)”
ジム・クレイマーも13日のTV番組で「関税先送りは、トランプ大統領がこれ以上株式市場を下落させたくないと言っている事を示している。」とか言っちゃうし・・・
株価が下落している → これ以上株価を下げたくない → 関税先送りを発表してみる → 株価が上がった! → やったぜ
こ、これは普通に株価操縦なのでは!?
まあルールはよく分からないですが証券取引委員会的にはオッケーなんでしょう。
トランプ的にも関税先送りというカードはもう使ってしまったので、次回は別の手を考えなければいけません。その時マーケットが好反応示してくれれば良いですが。
トランプがなぜ株価にこだわるかといえば、理由は2つではないでしょうか。
1つは2020年の大統領選で勝利し、2期目の大統領を務めるために株価の維持・上昇が不可欠だから。
2つ目が歴代大統領が(ほぼ全員)株価を伸ばしてきた事を意識しているから。
上の表にあるように1960年以降、歴代大統領は(ニクソンとブッシュ息子以外)全員S&P500を上昇させてきました。このようにして見ると、トランプの成績もまだ中の中ぐらいだと言う事が分かります。
これからどんな(株価)操作系の念能力を見せてくれるのか期待しています!
それにしてもアメリカ911同時多発テロ(2001)と金融危機(2008)が両方とも自分の任期中というブッシュ息子の運の無いことよ・・・
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