アメリカは2008年の金融危機を経験し、2009年にそれを脱しておよそ10年1ヶ月の間、強気相場が継続しています。
アメリカより遥かに長い期間リセッションを迎えることなく、27年間連続で経済が成長し続けている国があります。
それはオーストラリアです。
世界最長記録を更新しながら現在も成長を続けるオーストラリア経済の、背景にある要因をCNBCが約5分の動画にまとめていました。
ざっくり言うと以下がその要因となります。
- 豪州は鉄鉱石、天然ガス、石炭という豊富な資源を要する資源輸出大国である。
- 豪州は中国の経済成長と共に大いに成長してきた。中国は経済成長のために大量の資源を豪州から輸入してきたからだ。
- 2008年の世界金融危機時、豪州の金融部門は米国のサブプライム関連商品の保有が少なく損害が軽微であった。
- また金融危機時の豪州中央銀行(RBA)による大幅な利下げ等の金融緩和、政府による金融システム維持の為の積極的措置が奏効し、豪州は大手金融機関の破綻や豪ドルの流動性逼迫という事態を回避できた。
- 豪州は世界でも有数の移民受入国である。大量の質の高い移民を受け入れる事により、住宅、自動車、教育、医療等の主要産業の需要が押し上げられ、経済成長を支えた。
それでは米国のリセッションが怖い投資家は、米国株ではなく、過去の成績が優れている豪州株に乗り換えるべきなのでしょうか?
豪州の経済成長にはリスクがあるといいます。
- 頼みの中国経済の減速が豪州経済を直撃
- 資源ブームの衰退
- 豪州国内住宅バブルが崩れ始めている
- 政策転換による移民受け入れ数減少
などなど
2019年はオーストラリアにとっても楽な年ではなさそうです。
豪州株は寝てるだけでお金が増える勝利の投資先かと思いましたが、そうそう良い話だけでもないようですね・・・
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