2019年1、2月の米国株式市場は2ヶ月間連騰し、非常に好調なスタートを切りました。
年初2ヶ月連続でプラスの場合その年のリターンはどれくらいになるか?という興味深いデータがCNBCに掲載されていましたので紹介します。
”2ヶ月連続上昇で始まった2019年は、更なる株価の上昇が見込まれる事を歴史が示している。(CNBC2019.3.1)”
ざっくり言うと
- 1950年から2018年まで過去59年間、S&P500が1、2月とも上昇して始まった年は27回あった
- その中で年末のリターンがマイナスで終わった年は僅か2回だけ(1987年と2011年)
- 残りの25回の年間リターンは全てプラスで、平均値は+12.1%、中央値は+11.2%であった
- 2019年は1月が+7.9%、2月が+3.3%であった。米中貿易紛争、FRBの利上げ、世界経済の直近の状況を鑑みるに、2019年の株価は今後更に上昇するだろう
というような内容でした。
”2018年12月の急落を経て、2019年1、2月の株価急回復は多くの人々を驚かせた。2018年第4Qの企業決算は悪く無く、2019年もまだ大丈夫であるという認識にある。経済データが若干弱めであるが、これは単に小康状態にあるだけで、いずれ好調に転じると考えている。”
ライアン・デリック(LPLファイナンス社・シニアマーケットストラテジスト)
米中貿易紛争、FRBの利上げ懸念、世界経済の減速という3つのマイナス要因が2018年12月に相場を急落させた。しかしそれらの懸念が後退した事が、2ヶ月間でS&P500を11%押し上げた。引き続き「歴史的に一年を通じて最もパフォーマンスの良い月」である3月と4月が控えている。1950年以来、S&P500の月別平均リターンを計算すると、3月が+1.2%、4月が+1.4%だった。
”ブル(強気)相場は未だ健在であり、2019年にリセッションは起こらない。残り10ヶ月間でS&P500は更に上昇する。ただし1、2月の易しい相場は今年はもう見られないだろうし、投資家にとって上昇と下落が入り混じった厳しい10ヶ月間にはなるだろう。”
ライアン・デリック(LPLファイナンス社・シニアマーケットストラテジスト)
米国株に資金を突っ込むなら今のうち。
2018年12月の急落で資金を引き揚げた人も、再エントリーするなら今のうち。
ただし仮にこれで米中貿易協議がコケたら全投資家が焼かれるなあと思ったり。
FRBの利上げ問題は所詮アメリカ国内の問題なので、パウエルの言質を取った今、割とどうにでもなるような気がします。そして世界経済の減速懸念は結局のところ米と中の動向次第なので、
要するにトランプと習近平、頼んだよ。
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