ナスダック(2月7日の終値7,288.35)がこのまま上昇すれば、史上2番目の速さで弱気相場を脱出する可能性があるとウォール・ストリート・ジャーナルが報じました。
直近高値から20%下落することが弱気相場と定義されていますが、2018年12月の急落でナスダックは弱気相場入りしました。
しかしその後ナスダック、SP500、ダウ平均揃って急回復を見せています。結果、直近安値から20%リバウンドして弱気相場脱出目前まで来ています(但し安値から20%戻しても直近高値には届かないですが)。
2月13日(水)までに7,431.50に達すれば、弱気相場からの回復にかかった時間は史上2番目の速さとなるとの事です。
急回復の背景には
- パウエルFRB議長が利上げを急がない姿勢を示した
- 企業決算、特にアップルやアマゾンといった大型のナスダック銘柄が市場が予想した程悪くはなかった
- 米中貿易摩擦の懸念が後退した
という事情がありました。
しかし2月7日には、
- 米中貿易問題の協議締め切り日である3月1日までに、期待されていた米中トップ会談が開かれない事
- ラリー・クドロウ米国経済会議委員長が「米中間にはなお合意に向け大きな隔たりがある」と発言した事
が報じられたため、懸念が再び高まり株価を押し下げました。
ベア脱出は簡単にはいかないようです。
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