株式市場が一気に強気に傾き、VIX指数をショートしまくるヘッジファンド達。

 

VIX指数はシカゴ・オプション取引所(CBOE)がS&P500を対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出する指数で、恐怖指数とも呼ばれています。数値が高ければ高いほど投資家が株式市場の見通しに不透明感を持っているとされています

2019年4月27日(土)にブルームバーグが報じたところによると、ここ最近VIX指数が下がっており(つまり投資家が先行きに強気になっている)、ヘッジファンドがVIX指数のショート(空売り)ポジションを急激に増やしている、つまり更にVIX指数が下がる方に賭けているといいます。

 

株式が史上最高値まで急上昇するにつれて、ボラティリティはほとんど消滅した。 ヘッジファンドはVIX指数を空売りし、ボラティリティの沈静化が今後も続く方に賭けている。VIX指数の空売りは少なくとも過去15年で最大量となっている。

Bloombergより

上の図はVIX指数のポジションを2005年から現在まで表したものですが、現在が過去15年間で最低=空売りのポジションが過去最高値となっている事がわかります。

 

一般的に株式市場の恐怖指数として知られているVIX指数に対し、ヘッジファンドは「指数が下がる」方への攻撃的な賭けに出ている。これは、ヘッジファンド達の自信あるいは油断のどちらかを示す証拠である。

株式市場は強気に傾いておりVIX指数ショートポジションは増えているが、果たして未来への自信の表れなのか危険な楽観か、とブルームバーグは投資家へ注意喚起しています。

 

ちなみにVIXは現在12.73です。ブルームバーグによると過去20年間のVIXの平均値を30%以上下回る水準ということであり、現在の状況がいかに強気かが伺えます。

恐怖指数が低ければ低いほど、こういう(レバレッジ3倍を多用する強欲なポートフォリオを晒してはしゃぐ)ブログがますます調子をこくので、やはり投資家は十分に警戒が必要だと言えます。

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