バロンズが2019年4月24日(水)の記事で、S&P500の史上最高値更新は株式市場の強気派にとって悪材料となり得るとの見解を示していました。
ものすごくざっくり一言で言うと、理由は「FRBの利上げ」です。
この記事の論旨を乱暴なまでに簡略化すると以下の通りになります。
- 株価が史上最高値を更新すると(風が吹くと)
↓ 色々あって
- FRBが再び金利を上げる(桶屋が儲かる)
S&P500の最高値更新は、FRBに利上げの大義名分を与える「可能性がある」事を示唆しています。
2019年1月にパウエル議長がハト派(金融緩和的)に転じてからというもの株価は好調ですが、もしバロンズの言うようにパウエル議長がタカ派(金融締め付け)に戻った場合、株価には逆風となります。
しかしながら、FRBの金利動向の予測を取りまとめたサイトであるCME Fed Watch siteによると、FEB金利先物トレーダー達の間で2019年12月に「利下げ」が行われると予想するトレーダーの数は65%にも上ります。
そういうこともありこのブログ記事の結論は、FRBの利上げ・利下げの両方の可能性を考慮に入れながら色々と頑張りましょうという、結局どっちだよという残念な着地になってしまいそうですので、利上げが来そうだと思う人はキャッシュポジション多めで暴落待ちの様子見、利下げが来そうだという人は強気の積立投資続行という役割分担で一つよろしくお願いします。
原文:株価の史上最高値更新は、強気派の投資家達にとって悪いニュースとなる可能性がある(バロンズ2019.4.24)