2019年5月10日(金)の米国株式市場は、中国製品への追加関税が発動したにも関わらず、「米中交渉は継続」と報じられたおかげで全体的に持ち直しました。
5月10日のCNBCは、今週ワシントンで開催されていた米中閣僚級協議の結果についてトランプ大統領が前向きなコメントをツイートした結果、株価が大幅に反発したと伝えています。
ツイートとは言ってもこんな内容ですけどね・・・。
「この2日間な、ステイツとチャイナは2国間の貿易協議について公平・率直で建設的な議論ができたンだわ。だから習近平とワイの関係は依然として凄く強いままなんだよなあ。」
「でな、この貿易協議は今後も続けるつもりなわけよ。それまでステイツが先日発動させた追加関税を課すけど、これを解除するかもしれないし、しないかもしれない。それは今後の交渉次第なンだわ。」
そして5月10日の取引時間中にモリモリ回復するダウ平均のグラフ。
140文字×n回の呟きで株価操縦する男。
「操作系の念能力者か?」っていう話ですよ。
「交渉は全然急ぐ必要は無いよね。だって2500億ドル相当の中国製品に25%の関税が掛かってて、中国がこれを払ってくれるんだから。この莫大なカネがこれから米国に直接入ってくるわけよ・・・。」
「残りの3250億ドル相当の中国製品にも、25%の関税を課しちゃうかんね。米国は年間こんなに中国製品を買ってるのに、逆に中国は米国製品を1000億ドルしか買ってないんだよな。ものすごい不公平感。」
「追加課税で入ってくる1000億ドル以上のカネで、米国産の農産物を偉大な米国農家達から買うんだわ。中国がこれまで買ってきた量よりも沢山買うんだわ。そして飢餓で苦しむ貧困国に、人道的支援物資としてそれを送るんだわ。」
「伝統的な貿易協定うんぬんかんぬんより、関税一発の方がよっぽど米国は潤うよね。それに簡単で速い。米国の農家達は益々良くなるし、米政府も速く飢餓の国々を支援できるようになるし。」
「もし米国政府が米国農家から150億ドル相当の農産物を購入したとしても、まだ関税収入は850億ドルも残ってるわけで、それを米国内のインフラやヘルスケアに充てられるよね。中国経済はめっちゃ停滞するだろうけど、我がアメリカは放っておいても経済成長スピードアップでーす!www」
うーん?関税が上がれば中国絡みのモノの値段も上がり、結局は米国民も関税コストを被る事になるから、手放しでは喜べない内容だとは思うんですが。
また残り3250億ドル相当の輸入品にも追加関税を課す事を既に言及しています。
このツイートの他にも、実際に閣僚級協議の当事者であったムニューシン財務長官が「協議は建設的だった」とコメントし、中国側代表の劉副首相が「非常に良い協議だった」とコメントしたことも、株価の押し上げ材料になりました。
これだから相場は分かりませんね。
個人的には関税が発動したので交渉が継続されようが決裂しようが取り敢えず相場は一旦下落していくのだろうなと思っていましたが、実際はプラマイゼロ〜わずかにプラスという着地でした。
もしSPXS(S&P500連動ベア3倍)に飛びついていたら、恐怖のあまり尿が漏れていたかもしれません。
やはり米国株投資は「ブル」に賭けるのが正着だと実感しました。
お疲れ様です。
本日も有難い記事でした。
相手からせしめた関税で
自国の農産物買い上げるよって論理だったんですね。初めて知りました。
感謝のバナー押し一万回…
開始っ…!
こちらこそ・・・!
圧倒的感謝っ・・・!