米中貿易協議の行方はまだ予断を許さない

6月29日に米中トップ会談が終了しました。

米中貿易交渉再開、追加関税見送り、ファーウェイ禁輸解除という、市場には追い風となるいくつかの決定がなされました。

このまま市場は楽観ムードに包まれそうなものですが、そうとも限らないようです。

2019年6月30日のロイターは、中国の国家メディアが貿易交渉決着までまだ先は長いと報じた事を伝えています。

“中国、貿易交渉決着までの道のりはまだ長いと警告(ロイター 2019.6.30)”

中国国家メディアである英字新聞チャイナ・デイリーは、しばしば中国共産党のメッセージを中国語圏以外の国々に発信するために使われるが、そのチャイナ・デイリー紙が30日、米中貿易交渉が必ずしも決着するという保証はないと報じ、世界に警告を発した。

チャイナ・デイリーは以下のようにも報じている。「米国政府は追加関税引き上げを見送りファーウェイの禁輸を解除する考えを示したものの、依然として具体的な交渉内容は宙に浮いたままだ。両国の問題の90%は、解決に向けての話し合いがいまだ不十分である事が明らかになった。また残り10%は両国に根本的な意見の相違がある。故に100%合意に至るのは簡単では無い。」

ロイターだけでなくCNBCも、悲観的記事を書いています。

“米中貿易戦争は一時休戦も、解決への具体案は無し (CNBC 2019.6.30)”

米中貿易戦争は一時休戦に至ったものの、解決への道は何ら見えない。このディールが決着する確率は現時点で45%程度だろう。

まだまだ油断できません。

現在のような市場が弛緩しそうな時にこそ、こういう悲観的な記事を読んで身を引き締めるのが良いですね。

まあそうは言っても大統領選(2020)までは株は上がり続けると思います。来るかどうかも分かりませんが、もしリセッションが来るなら大統領選後だと思っています。

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2件のコメント

  1. こんばんは。いつも楽しく読んでおります。
    >大統領選(2020)までは株は上がり続ける
    確かに私もそんな気がしています。
    イールドギャップの話からは年末あたりかと思ってましたが
    FRBが先行して金利下げちゃう作戦をするようなので
    暴落までは結構時間が稼げるかも
    +トランプもなんかぶっこんでくるかもしれないですよね。
    ともかく握力を鍛えておこうと思います。

    それではこれからyoutubeでジムクレーマーを見てきます。

    1. いつもありがとうございます。
      昨晩の相場でもジム・クレイマーが良い事を言っていましたね!いずれ記事にしたいと思います。トランプの言動は相場と同様予想できないですよね。

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