2019年7月5日(金)、米雇用統計(非農業部門雇用者数)が発表されました。
と言っても、この記事を書いている現在、まだ発表前です。
前回は7.5万人増でしたが、今回の市場予測は16万人増です。これまでロイターもブルームバーグもウォール・ストリート・ジャーナルも、どの経済紙も「雇用者数は増加すると見られる」と報じており、市場予測を上回るか下回るかはともかく、前回比較では雇用は増える見込みです。
しかし気になるのは今回の雇用統計がFRBの金利政策にどのような影響を与えるのかというところです。
市場はFRBが今月利下げを行うと見ています。
しかしパウエル議長は先月末の外交評議会(CFR)での講演で、「経済状況を見ながら慎重に判断し、過剰反応しない」と発言し、利下げを決断しない可能性もある事をにじませました。
雇用統計が好調な経済を示す場合、FRBは利下げを行わないかもしれません。そしてまた株式市場は混乱するといういつものパターンです。
しかしCNBCによると、FRBは利下げを行う可能性が濃厚だという事です。
“CNBC 2019.7.3“
物凄くざっくり言うと、今回の雇用統計は米経済が減速している事を示す可能性が高く、FRBは利下げを迫られるだろうという事です。
利下げは朗報ですが、同時にFRBが米経済減速を認めるという事でもあるので、米国株投資家として若干複雑な気持ちになります。
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と、ここまでが雇用統計発表前に書いた内容です。
ここからは先程発表のあった雇用統計リリース後のニュースを取り上げます。
ブルームバーグは、FRBは利下げを思いとどまる可能性があると報じました。というのも、雇用者増数が22万4000人と、市場予測を大きく上回ったからです。
しかし一方でロイターは、雇用者増数は予測を上回ったものの緩やかな賃金上昇率とその他もろもろの統計指標から米経済の減速は明確さを増しており、FRBは今月利下げを行う可能性が高いと報じています。
うん、どっちだよ!?といういつものパターンですね。
という事で結局は未来を正確に予測することは出来ないため、全力米国株は粛々と全力で米国株を買い増して行くことにします。
いつものパターンかよ!
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