ガンドラック氏が2020年末までのリセッション入りの可能性を下方修正した理由

  

ジェフリー・ガンドラック氏と言えばいつも株式市場の将来に悲観的なわけですが、今回は少し違うようです。

12月10日に自身の運営するファンド「ダブルライン・トータル・リターン・ボンド・ファンド」の顧客向けウェブキャストで、「2020年末までにリセッション入りする確率は35%だ」と述べました。

ちなみに彼は2019年6月時点では65%、9月時点では「75%」と予想していたので、今回は株式市場の見通しにやや「強気」に傾いてきたと言えます。

以下がその理由です。

  • 消費者信頼感指数が底堅い
  • 経済の先行指標がプラスを維持している(過去を振り返るとリセッション入り前にはこれらがマイナスとなるのが通例である)
  • 金利は2020年前半までは据え置かれると見られる

また、ガンドラック氏は2020年の大統領選挙ではおそらくトランプが再選するだろうと予想しており、その理由は「選挙前にリセッション入りしない公算が高いから」と発言しています。

もはや2020年までにリセッションは到来しない前提で投資方針を考えた方が良さそうですね。

ただしその後はどうなるか分かりません。ガンドラック氏は米失業率の低下と財政赤字の上昇の差が益々大きくなっている事を指摘し、「長期的にはまず間違いなく金利は上昇する」と予測しており、その際に起こる経済の下落は「非常に深刻なものになるだろう」と示唆しています。

出典:Gundlach Lowers Recession Risk Odds, Warns on Credit Market Bloomberg 2019.12.11

   

悲観男が急に楽観に振れ始めたので逆に怖いです。

   

ガンドラック。

   

    

下の方の米国株バナーをクリックいただけると大変励みになります。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。