直近の底3月23日(月)から4週間経過したので時系列で出来事をまとめる

  

2020年4月17日(金)のニューヨーク市場はダウ、S&P500、NASDAQとも上昇。

直近の底である3月23日から4週間のセッションが終了し、NY市場は上がり続けました。
ダウは18,592→24,242(+30.3%)、S&P500は2,237→2,875(+28.5%)に。

備忘録と次回暴落時の自分へのメッセージも兼ねて、コロナショックの大底(になるかどうかはわからないけれど)から現在までの1か月間に何があったのか、時系列で出来事をまとめておきます。

   

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3月23日(月) AM9:30(米東部時間):NY市場は直近の大底に向けて下落スタート

特に何か悪いニュースがあったわけではありませんが、すんげえ下落しててウチもぅまぢ無理…状態に。

この日のNY市場3指数の終値は以下の通り。なおこれまで「1日で-10%」級の急落に慣らされていたおかげで心の損失は軽微だった模様。

  

3月24日(火) 早朝(米東部時間): FRBが市場への介入(米国株ETF購入)を示唆したことを ウォール・ストリート・ジャーナルが 報じたため、NY市場プレマーケットは上昇

FRBの市場介入ニュースのほか、米政府の2.5兆ドルに上る財政支援案の合意期待 (3/25未明合意済み) も同様に市場を押し上げました。

結果的に3/24は3指数とも猛烈にリバウンド。ダウ+11.4%。しゅごい。

  

3月25日(水) 早朝:インテル、シェブロンが自社株買いプログラム一時停止を発表

この日もマーケットは上昇。サンダース議員が茶々を入れなければもう少し上がっていたみたいですが中長期的に見れば影響は無いでしょう。

  

3月26日(木) 早朝: パウエルFRB議長が声明を発表 。米失業給付申請者数330万人と発表。

パウエル議長のお気持ち表明がTV中継で放映されました。 「コロナウイルスをコントロール下に置く事が優先。我々はリセッションの中にいるがウイルス制圧が早ければ早いほど(経済の)回復も早い」 「弾薬は無尽蔵にある」。

なお同日、米失業給付申請者数が過去最悪の330万人であったことが発表されました。しかしこの数値はまるで既に株価の底値に織り込み済であったかのように、この日株価は上昇しました。これで3連騰。S&P500はわずか3日間で底値から+19.2%。グフフ。

  

3月27日(金) 早朝: ボリス・ジョンソン英首相が新型コロナ感染と報じられる

3連騰後の金曜日にNY市場は下落しました。

  

3月30日(月) 早朝: ジョンソン&ジョンソンが新型コロナウイルスワクチンの治験を9月までに開始し、2021年初頭にも同ワクチンの緊急使用の認可を得たいとの声明を発表

これに気を良くした米株市場は大きく上昇。

  

3月31日(火) : 欧州の感染拡大はピーク近い可能性、イタリアなどに落ち着きの兆しとBloombergなどが報じる

このあたりからアナリストも調子をこき出す。

JPモルガンとモルガン・スタンレーが「2番底は来ないかもしれない」、とド素人のような事を言い出す。

この日株価は微妙に中途半端な下落で終了。

 

4月1日(水) : 前日夜のトランプによる「今後2週間は非常に激しい痛みを伴う2週間になるだろう」との発言を嫌気して下落するマーケット。

株価は下落しましたがエイプリルフールなのでセーフ。

 

4月2日(木) : 失業給付申請件数665万件増加→株価上昇。
トランプ「ロシアとサウジが原油減産に合意するかもしれない」とのツイートは妄言だった→株価上昇。
「待機資金を5等分して今後数ヶ月にわたりドルコスト平均法で買い進めるべき。まだ下落トレンドの最中なので自分なら一括投資しない」モハメド・エラリアン  →株価上昇

もう何が出ても株価が上昇する流れ。

  

4月3日(金) : ラリー・クドロー「米経済は数週間で回復するとは思えないがそれでも以前より確実に良くなる」 。原油価格は+8%と急上昇。

このあたりからバカが調子に乗り始める。

「2番底はあるか?」という命題に対する答え

ここで勝利宣言か?なおツイートした当人はこのツイートをした事を完全に忘れていた。

この日の終値。

 思ったほど下落しなかったのでセーフ。

 

4月4日(土) 未明: ウォーレン・バフェット、デルタ航空株とサウスウエスト航空株を4月1日と4月2日の2日間で一部売却していたと報じられる

バフェットも色々大変よね。

   

4月6日(月) 早朝: ロシアとサウジの原油生産量に関する合意は間近であると報じられる。 NY州で日次のコロナ死者数が初の減少、また入院患者の74%が退院済。

 原油減産に関する高ニュースと新型コロナ感染者数のピークアウト感が市場を「大きく」押し上げた。

+7%は草。

 

4月7日(火) : 寄り天で終了 (でもAmazonの株価はちゃっかり2,000ドルを突破)

NY州知事が「1日の死者数が過去最大となった」と発表した途端に利益確定の売りに押し戻された 模様。

なんだか微妙な下げでした。

 

4月8日(水) 早朝: ホワイトハウス顧問医Dr.ファウチが「今週を過ぎればコロナ死亡者数は減少に転じる見込み」 と明るい見通しについて言及し株価上昇。

なおウォールストリート・ジャーナルのアンケート調査によると、回答者の84.6%が「経済の回復は2020年下半期に始まる」と考えている事が分かったとの事です。

S&P500が弱気相場の境界線2,708(直近天井から-20%)よりも上昇したので弱気相場が終わりました。おめでとうございました。

  

4月9日(木) : FRBが総額2兆3000億ドルの主要金融機関向け融資プログラムを発表 。 サウジとロシア、2000万バレル/日の減産に合意。 ブルームバーグのエコノミストが開発した経済モデルによる1年以内のリセッション入り確率がついに「100%」に到達。

「いかなる手段を講じてでも家計と企業のキャッシュの流れを滞らせない為の支援を行う」「米経済は急激な落ち込み後に強靭な回復を見せるだろう」パウエルFRB議長

パウエルバズーカーが良かったと見られる。

 

4月10日(金) : Good Friday のため米国株式市場は休場日

英Financial Timesが今般の株価上昇は典型的ベアマーケット・ラリーであると警告

  

4月12日(日) : ボリス・ジョンソン英首相が新型コロナから回復し退院

  

4月13日(月) : NY市場先物は原油価格と新型コロナの先行き不透明感で下落

原油減産合意したが原油価格は下落。

インデックスは下落しましたがこの日Amazonはコロナショック前の直近高値を更新しました。

「Amazonはディフェンシブ」というパワーワードが2018年以来の復活を遂げる。

   

4月14日(火) : IMFが2020年の世界経済の成長率はマイナス3%(リーマンショックを超え世界恐慌以来最悪の数値)と発表

にも拘わらず上昇する米国株市場。

魔法の言葉「全て織り込み済みです」。

  

4月15日(水) : 3月鉱工業生産指数と3月小売売上高と3月NY連銀景況感指数がぜんぶ市場予測を大幅に下回る

スクリーンショットを取り忘れましたが、S&P500は下落しました。

終値は2,783、下落率は-2.2%でした。全然織り込んでないじゃん…

 

4月16日(木) :ギリアドの治療薬レムデシビルを投与した新型コロナ患者に回復の傾向アリと報じられ株式市場は少しだけ上昇

この日もスクリーンショットを取り忘れましたが、S&P500は僅かに上昇しました。終値は2,799、上昇率は+0.6%と、ほぼ横ばいでした。

 

4月17日(金) : 新型コロナの治療薬、ワクチン開発の期待から株式市場は上昇

特に重要なニュースはありませんでしたが、なんだかよく分からないうちにダウは24,000を、S&P500は2,800を超えてしまいました。

つまりこれは完全に底を打ちましたね。

コツンという音が確かに聞こえました。幻聴ではありませんよ?

   

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いかがでしたでしょうか。

下の図からも分かるように、4月に入り上昇トレンドが強まっています。下落は限定的ですが上昇が大きくなっています。

   

なぜこのような時系列記事を書いたかというと、このブログは自分の投資日記だからです。

日記である以上、将来「あの時はどうだったかな」と振り返る事が出来なければいけません

5年後か10年後か分かりませんがまた今回のコロナショックのような急落を経験した時のために、この4週間のような劇的な株価回復局面を記録に残しておきたいという思いがありました。

  

これを書いている2020年4月19日の自分はコロナショックの大底は2020年3月23日だった、と信じているのですが、これを見た未来の自分はどう感じているのでしょうか。

  

「今の自分は答えを知らないが、未来の自分は答えを知っている」というもどかしさよ。

  

答えを知っているならいま教えてくれ!!!!

  

  

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8件のコメント

  1. 10年後には「ダウって昔は30000ドルしかなかったの?」って言われてて欲しいですね。

    ところでコロナ暴落中、全力株さんのツイッターアイコン(エルザ似?)の
    顔の向きがわずかにナナメ向いてた時があったような気がするのですが。
    誰も触れないので、私の気のせいだったのでしょうか・・

    1. うあーさん
      Twitterアイコン(ラプンツェル)の変化に気づいて頂きありがとうございます!
      そうです。角度に変化をつけて3種類あります。気分で変えております。
      10年後にはどんな暴落が待ち受けているか楽しみですね!

  2. お互いつらい2か月間でしたね
    一度利確して再エントリーした
    TECL,SOXL,TQQQ,SPXLといった
    レバレッジ部隊が善戦してくれて徐々に傷を回復しつつあります

    お互い、めげずにがんばっていきましょ!

    1. きゃぷてんさん
      ええ、しんどい2か月でしたね。底値からレバレッジ部隊がどのように回復するのかを検証できる貴重な機会になり、今後に活かせそうです。転んでもただでは起きない精神でがんばりましょう!

  3. 株を買うのにいい日など買うまでないッッ!! ーーーいつだって今日買うしかないッッッ!!!

    1. 匿名さん
      素晴らしい言葉をありがとうございます。
      お返しに雨と風と波と雷と勇気を封入した瓶を差し上げたい気分です。

      1. 全力さんの投資スタイルは最適解の1つであると信じています。
        これからも応援しています。

        1. ありがとうございます。
          弊ポートフォリオは今の所は何とかデザインコンセプト通り機能しているようです。
          自分でも驚いています。

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