ナイキは売られたが米国株式市場はもう少し上がる模様

 

2月21日の米国株式市場はSP500が-0.35%、ダウ平均が-0.4%、NASDAQが-0.39%と反落しました。

21日からワシントンで再開された米中閣僚級貿易協議で知的財産権や人民元相場についての6つの「覚書」を取り交すとのニュースが入りましたが、それは既に株価に織り込み済みであったようで株価押し上げの要因にはなりませんでした。

代わりに株価を押し下げた要因になったのは、フィラデルフィア連銀(FRB:連邦準備制度理事会が統括する連邦準備銀行の一つ)が21日に発表した2月の製造業景況指数が市場予測を下回り、2016年5月以来初めてマイナスとなった事でした。

  

  

まあそんな日もあるでしょうということでそれはそれとして、世界経済の減速が株価に与える影響はどうなるかという点についてJPモルガンがコメントしていました。

”米国経済の力強いモメンタムはもうしばらく続くと見られる(CNBC2019.2.20)”

この記事の中でJPモルガンのアナリストであるマルコ・コラノビッチが言うには

株式市場は2019年1月、2月は極めて強いラリー(上昇)の中にある。残念ながらこのペースが続くとは思えない。株価が毎日上がり続けると言うのは無理がある。

しかし、株価はまだ上を目指すだろう。なぜなら投資家の株式のポジションがいまだに比較的低いままだからだ。

経済は減速している。しかし、停滞するほどのスピードでは無い。あと数回の四半期は米経済はこの状況を維持できると見ている。

  

JPモルガンはSP500の2019年末の終値は3,000(現在2,774)だと予想しています。また、2019年中はリセッション入りしないと主張しています。

  

ただし米中貿易問題が解決するのが前提だと言っています。

もし米中貿易協議の交渉が決裂した場合、おそらく我々は見通しを完全に変えなければならないだろう

  

  

  

米中貿易協議に関する好ニュースには、もう市場はあまり反応しなくなっているのかもしれません(上手く決着することが株価に織り込み済み?)。

  

ところで2月21日ナイキの株価が1%下がって83.95ドルになっていますが、原因はこれのようです。

”デューク大のザイオン選手が膝を負傷。試合中にシューズ破損で。(Market Watch2019.2.21)”

アメリカ大学バスケットボール界のスーパースター、将来のNBAスター選手とみられているデューク大のザイオン・ウィリアムズが、試合中に膝を怪我しました。原因はナイキのバスケットボールシューズが、ザイオン選手がステップを踏んだ瞬間に力に耐えきれず「破壊」されたためと見られています。

これによりナイキがデューク大との用品契約を切られるのでは無いか、またザイオン選手がNBA入りした際にスポンサー契約を獲得できないのではないかとの懸念からナイキ株が売られました。

ソールがベロっと剥がれていますね。

  

ナイキが悪かったのか、それともザイオン選手のパワーがありすぎたのか。。。

  

  

ジャンプしようとしたらコンクリの床を破壊してしまって上手く跳べなかった天内 悠みたいなものですかね(「グラップラー刃牙」より)

 

  

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