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あまりチャート云々の話は好きではないのですが、たまにはチャートの記事も紹介しておこうと思います。
”現在の株価の上昇が信用できない理由(Barron’s 2020.5.25)”
Barron’sはシティグループのアナリストの分析結果を掲載していました。
それによると、現在の株価は上昇していますが、チャート的には今後70%の確率で下落する形だそうです。
まず現在の株価上昇要因ですが
2極間の引っ張り合いである。株価上昇要因は世界で6兆ドルに上る中央銀行による資産購入が行われている事であり、これがマーケットに「買い」をもたらしている。株価下落要因は2020年には世界的な企業収益が50%減少する可能性があると予測されている事であり、これがマーケットの「売り」原因となっている。現時点では買い優勢である。
シティグループのRobert Buckland
中央銀行の市場介入 vs 企業収益の劇的悪化 という図式が株価の上昇と下落の引っ張り合いだということです。
さてチャートについてですが
市場のトレンドの短期的な指標であるS&P500の50日移動平均線は2,730付近に位置しており、これがある程度株価のサポートラインとなっている。しかし一方で S&P500の200日移動平均線は2020年5月22日(金)の終値よりも1.5%高い3,000に位置しており、明らかな抵抗線となっている。なお株価はこの2つの平均線の中を上下しており、その期間は21日間も続いている。
このようにS&P500の値が50日移動平均線と200日移動平均線の間に21日間とどまり続けているというのがポイントだそうです。
このような現象は1928年以来30回目だ。過去29回のうち、S&P500が50日移動平均線よりも下に抜けたのは21回(72%)、200日移動平均線を上抜けしたのはわずか8回(28%)だ。
残念なことに、過去を振り返るとこういう場合、その後株価が下落したというケースが72%だったそうです。
更に、S&P500が200日移動平均線を上に突破した場合でも、その後反転し平均6か月間に渡り下落してきたといいます。なお平均下落率は▲12.7%だったそうです。
じゃあそれ100%下落するやつじゃん…
買い手に勢いがない事が問題だ。今回のような下落トレンドの市場で、200日移動平均線の近くでそれを下回っている状態が長く続く時、未来には現在よりも大きな問題が待ち構えている事を示唆している
S&P500は株価が上昇しているとはいえ、実態はダラついているのでその中身は評価できないという事です。
でも心配する必要はないです。
過去29回の事例の中でウイルスのパンデミックが原因で経済がロックダウンした事例など皆無だからです。
「過去の例ではこうだったから」というアノマリーを持ち出してもまるで無駄無駄無駄なのです!
現在の株式市場が過去に人類が経験したことのない状態である以上、アノマリーは信じず、自分が選んだ戦略だけを信じて投資を続ければよいと考えます。
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