現在のハイテク株高をITバブル時と比較してみる

    

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個人的には現在のビッグテック(ハイテク系大型銘柄)全盛時代はバブルでは無いと思いますし、この状況を2000年ITバブルになぞらえて警戒するのはセンスが無いと思っています。

が、それを端的に説明するデータ等はうまく見つけられないので特に話題にしませんでした(注:めんどくさくて探していなかったとも言う)。

が、CNBCが最近ちょうどよくそれっぽい記事とグラフを掲載してくれたのでご紹介します。

 

“テスラが牽引するNASDAQは輝きを放つ。NSDAQ以外のマーケットは冷え込んだ部分もあるが(CNBC 2020.7.11)”

下の図をご覧ください。  

  

濃い青はS&P500のうちトップ5企業の時価総額が占める割合です。
2000年→14%
であったのに対し、
2020年現在→21%
と、20年間でよりトップ5企業の存在感が大きくなっています。
(ちなみに現在のトップ5はApple、Microsoft、Amazon、アルファベット(Google)、Facebookで全てNASDAQ上場銘柄)

 

一方薄い青はトップ5企業が稼いだフリーキャッシュフローがS&P500企業全体のフリーキャッシュフローの内どれぐらいの割合を占めるか表したものです。

2000年は僅か2%であったのに対し、2020年は20%となっています。

要するにトップ5銘柄は時価総額に見合うだけのキャッシュをきちんと稼いでいると評価できます。

  

ITバブルとは違うのだよ、ITバブルとは。

また10年間の株価上昇率もバブルとは言えない模様。

1990年~1999年末にかけて、NASDAQ総合指数は5年間で440%、10年間で800%の上昇を記録した。一方2010年~2020年では、 同指数 の上昇率は5年間で111%、10年間で380%の上昇に過ぎない

バブル時は10年で9倍になったNASDAQ、今回は10年で5倍弱です

これがバブルというなら・・・ITバブルに失礼と言わざるを得ない。  

 

ただまあ、CNBCは最後に注意喚起をして記事を締めてはいますが。

・NASDAQはバブルとは違う様だとは言っても、流石にテスラはちょっと投機的な上がり方をしているのではないか

・ビッグテック銘柄に今後も市場の資金が集中し株価が上がり続けるほど、それに対して懐疑的な声を上げづらくなるので、それはちょっと問題だ

  

*******

NASDAQおよびビッグテックの上昇はバブルではないと思っています。

ただもしこれがバブルだった場合は株価大暴落後に、「センスが無いのはお前の方だった」と笑ってください・・・

  

  

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