レバレッジETF規制が緩和され2倍までのレバレッジETFはSECへの特段の手続きなく作れるようになった。が、主要各社は「レバレッジETFの新商品は作らない」と言っている


レバレッジETFが規制を免れた事は記憶に新しいかと思います。

 

投資家保護を条件に、デリバティブ商品にレバレッジを用いる事は許されました。

またレバレッジETFが規制により突如売り止めになる恐れもなくなりました。

さらにこれまでレバレッジETFの新設にはSECへの諸手続きが必須でしたが、レバレッジ2倍まではそれが緩和され特段の手続きは不要になりました。

 

WSジャーナル 2020.11.29

WSジャーナルによると、レバレッジETF(ブル・ベア両方)への新規資金流入額が2020年は11月末で163億ドルに達しており、史上最高の2008年の167億ドルにあと少しのところまで迫っているとの事です。

 

これはつまり投資家がこぞってレバレッジETF投資に参入しているという証拠なのか?

レバレッジ大人気という事なのか?

 

そうであれば今後、ETFプロバイダー各社による低手数料のレバレッジETFの新商品開発競争がはじまり、レバレッジ投資家には朗報かと思われました。

しかし現実はそうならないようです。

例えば業界トップのブラックロック社は

当社は持続可能な投資商品の提供を優先しており、レバレッジ商品はその対象とならない

とコメントしています。

 

また2位のバンガード社は

レバレッジETFは当社の掲げる「バイ&ホールドによる長期投資戦略」と相反する。

と声明を出しています。

 

業界の両巨頭がこのようなノリであれば、今後もSPXLやTQQQを脅かすような低経費率レバレッジETFは現れないでしょう。


 

また、レバレッジETFは規制を免れましたが暴落によるゼロ価値リスクには常に晒されています。

実態は「SEC規制」という敵が1人減っただけであり、本当の戦いはこれからである事に変わりはありません。

 

 

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