2月15日時点の米国株式市場は、米中貿易協議の進展とFRBの緩和的態度に沸き、楽観的で多幸感に包まれています。
しかし債券市場は話が違います。債券市場の投資家は過去の経済データからリセッション入りの可能性を警戒し、悲観的になっています。
”株式市場が米中貿易協議の先行き期待感から上昇している中、債券投資家はリセッション入りを懸念(CNBC2019.2.17)”
資金は株式・債券両方の市場に流入しており、株式市場は12月24日に付けた直近の底値から現在18パーセント上昇している。S&P500は2,775までリバウンドした。
しかし債券市場を見ると、米国債利回りは驚くほど低いままに保たれている。これは、景気の低迷と長引く不確実性への懸念を反映している。米10年債利回りは12月24日の2.82パーセントから、2月15日には2.66パーセント前後と鈍い動きだ。
National Securitiesの主席マーケットストラテジスト、アート・ホーガン氏は、次のように述べています。 「債券市場の投資家は、米中貿易戦争が激化し、経済が安定性を欠く方に賭けているようだ。」
ホーガン氏は、「債券市場には、株式市場の見方とは実際には関連しないものがいくつかあると思われる」と述べた。
彼の見解では、株式市場は3つの仮定に基づき上昇しているという。米中貿易戦争の終結、FRBの緩和的金融政策の実施、そして米中両国経済の安定の継続だ。
逆に「債券市場がその仮定に基づいているとは思わない」とホーガン氏は付け加えた。「債券市場は経済データの流れを見てネガティブに反応している。」
債券市場ではリセッションを懸念しているようです。過去の経済データを見ると、リセッションを無視できないそうです。前だけを向いて生きていきたいですね。
ちなみに債券市場はネガティブな雰囲気とは言いますが、全力米国株のポートフォリオの中のTMF(米国債20年超レバレッジ3倍ETF)は、昨年11月にしこたま売られてトータルリターンが一時マイナス20%になり失禁しかけましたが、現在TMFのトータルリターンは+1.6%まで戻しており大変安らかな気持ちになっております。唐突に関係のない話でイキってしまい失礼しました。
今夜2月18日(現地時間)からワシントンで米中貿易協議の続きが開催されます。
またグッドニュースが連発されて、株価が上がり過ぎることでバリュエーションの悪化を心配する日々が再来しそうで、困っています。
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