ウェルズ・ファーゴの後任CEO選定で大株主のバフェットが提示した驚きの条件とは

 

“次期ウェルズ・ファーゴCEOはウォール街の外から人材を起用すべき(Financial Times2019.4.7)”

ウォーレン・バフェット氏が英ファイナンシャル・タイムスのインタビューに答えました。バフェットがCEOを務めるバークシャー・ハサウェイはウェルズ・ファーゴの筆頭株主です。そのウェルズ・ファーゴの後任CEOについて見解を述べました。

  

ウォール街の外から次のCEOを見つけてくるべきだ。JPモルガンやゴールドマン・サックスから連れて来るべきではない

と発言したそうです。

なぜかと言うと

多くの適任者がいる。しかしウェルズ・ファーゴの重大なコンプライアンス違反(目標数字達成のために行員が大量の架空口座を開設した事が発覚)の問題で、新CEOは就任と同時に米議会や議員からの怒りを引き継ぐことになる。そのような事はスマートではない。

  

仮に私でも、辞任したスローン前CEOの仕事をやりたいとは思わない・・・非常に大きな問題を抱え、政治的にも極めて敏感な企業の舵取りを行わねばならない次期CEOに、私は強い感銘を受けるだろう。

  

しかしこのような問題を抱えてていても、ウェルズ・ファーゴの優位性は揺らぐ事はないと確信している。 

 

バフェット氏の話をまとめると、ウェルズ・ファーゴの次期CEOの採用基準は、米金融・証券業界以外の企業でトップを務めた経験のある、英語が堪能で、米議会や米証券取引委員会からの追及にも動じない経験豊かなプロ経営者であると読み取れます。

  

 

そんな都合のいい人材、世界広しとは言えそう簡単には見つからないでしょう。

  

   

  

「・・・・俺のこと呼んだ?」

 

グ、グッドラック。

  

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