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2020年5月15日(金)のNY市場は上昇しました。
しかし今週は経済再開と同時に「本当に大丈夫なのか?」と経済の先行きに懐疑的な見方が市場に広まり、結果株式市場は売り優勢となり週間リターンは▲2%となりました。
せっかくのロックダウン解除初週ではありましたがスタートは良くありませんでした。
加えて15日、バークシャー・ハサウェイが2020年1~3月期の米証券取引委員会(SEC)あて保有株報告書の中で、ゴールドマンサックスやAmazon,JPモルガンなどを売却した事実を明らかにしました。
2020.5.15付のBloombergによると、
- バークシャーはゴールドマン・サックス株の持ち分を84%減らし192万株に縮小。現在の評価額は約3億3000万ドル
- JPモルガン株の一部を売却し、持ち分を3%縮小
- 保険会社のトラベラーズと石油精製のフィリップ66を全部売却
- Amazon株の一部を売却し、持ち分を0.7%縮小。Amazonが2020年2Q利益の殆どをコロナ対策に費やすと利益警告した事を予見しての売却か
銀行株はゴールドマンサックスから撤退、JPモルガン、USバンコープ(これは一昨日発表)を一部売却です。バフェットは長年金融株に強気でしたが、ここに来て方針を転換したようです。
参考:バフェット銘柄のトップ10の殆どは金融株です
バフェットが投資先にJPモルガンを初めて加えたのは2018年11月だったので、1年半の付き合いで一部売却した事になります。見極めが早いですね。コロナショックのせいでしょうけれど。
バフェットの決断に対しては賛否両論ありますでしょうが、バークシャー・ハサウェイで運用している資金は大前提として「人様から預かった金」ですから、周りがどう言おうとその時で最善の投資リターンを生まなければいけない責任が彼にはあります。
「 それは彼個人のお金ではなく、バークシャー・ハザウェイの株主利益を優先する から」。
その通りですね。それに比べて自己資金だけで運用している個人投資家のなんと気楽な事よ…
投資額も責任も桁違いの異次元空間で、それでも銀行株の損切りや航空株からの撤退など難しい意思決断を連続で下す89歳…
人生の最終ラウンドに差し掛かってなお非常に難易度の高いステージ攻略を強いられるバフェットはどのような心境なのでしょうか。
全力米国株のような凡人は「コロナショック前に引退しておけば幕引きとしては最高だったのに気の毒だ・・・」などと思ってしまうわけですが、当のバフェットはきっと「何て相場だ・・・へへ・・・でもよ・・・こんなやばい時だってのにワクワクしてきやがった・・・!」と思っているに違いないなどと思うのでした。
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「君子、豹変する。」というか、パフェット氏の動きが激しいですね。
航空株、銀行株売却に加えてAMAZONも一部売却とは・・・・、神様の考えることはヘタレ投資家には読めないです。
こういう時こそ2008年のようにドッシリ構えて欲しかったですが、そうではないように見えて残念です。いろいろ事情があるんでしょうね。