米国株はもうダメかもしれない。そんな風に考えていた時期が確かにありました。

  

思い返せば2018年12月は最悪でした。

12月のFOMCでFRBは利上げ継続を表明したため株が売られるわ、米議会が閉鎖されるとの観測が強まり株が売られるわ、米中貿易戦争の影響で中国需要が激減しハイテク業績が総崩れの見込みでやっぱり株が売られるわ、で米国株はもうオワコンなのか?という雰囲気の中、追い討ちを掛けるようにバロンズやジム・クレイマーが金投資を薦めるわでもう散々でした(そんな当時のブログ記事はこんな内容でした)。

 

とにかく米国株投資の雰囲気は、金竜山にがっぷり組まれた本部以蔵ぐらい最悪でした。

分かりにくいと思いますが図で説明するとこうです。(「グラップラー刃牙」より)

  

しかしあれからたった2ヶ月弱で状況は一変しました。

FRBが利上げの手を緩めると表明し株は買われ、米政府は一旦は閉鎖されたものの閉鎖が解除されたことで株は買われ、2019年に入り発表されたハイテク株の決算が思いのほか良かったという理由でハイテクが買われ、米中貿易戦争は解決に向けて順調に協議が進んでいるとの見方から株は買われ、気づけば米国株式市場は2019年初来+10%以上という高リターンをたたき出しています。

過去の平均年間リターンが6~8%と言われるので、2ヶ月間で既に1年分のリターンを生んでしまっています

また、2018年10月の水準まで値を戻したことになります。

  

この楽観トレンドは今後も続くのでしょうか?それともすぐに終わるのでしょうか?

バロンズは少なくとも5月まで(あと3ヶ月間)は続くと述べています。

米中貿易協議が順調に進んでいるとの楽観的見通しと、FRBが金融緩和方向に進んでいるとの安心感から、S&P500は年初から10.7%上昇した。このラリー(上昇)が2018年12月に株式を売り払った投資家たちに、ポートフォリオの再構築、再度リスクを取らせており、しかもこの流れはまだ終わらない。

JPモルガンのデリバティブ戦略室のグローバルトップ、マルコ・コラノビッチ氏は言う。

「ヘッジファンドは未だに株式のエクスポージャーをそれほど増やしておらず、個人投資家相手の証券会社もそれほど多くは株式を買い戻していない(にも関わらずこれだけ株価が上昇している)。

もしボラティリティが抑えられた状態を維持できるなら市場は更にリスクオンに傾き、今後ますます株式へ資金が流入する為、5月までは現在のラリーが続きそうだと言える。」

バロンズ2019.2.17 原文: Dow Gains 777 Points Because Sellers Have Become Buyers

  

しかし結局のところ株価は米国経済次第、つまりリセッション次第だと言えます。これについてバロンズはリセッションの兆候なしと言っています。

米3ヶ月債と10年債の利回りの差に、リセッションの兆候は見られない(逆イールドではない)。また過去数週間で発表された米経済指標はあまり良くなかったが、だからと言ってイールドカーブに変化は見られないのは良い傾向である。これから言えることは、米国経済は軟調であるがリセッションには遠いということである。

このように米国株の先行きは明るいと言う事です。

はっきり言って米国株は最強の投資先であり、急落しても慌てず握りしめていれば、一晩とは言わないまでも2ー3ヶ月放置しておけばすっかり回復してむしろ急落前より価格は上昇するという事が証明されてしまいました。

勝利が約束された米国株投資を辞める理由はどこにもありませんね。

  

  

  

  

  

ただ、バロンズが強気の記事を載せ始めると相場は崩れるというジンクスがあるみたいなので、それだけが非常に心配です。

  

  

  

   

あと全力米国株が調子をこき始めると相場は急落すると言われています。

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