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2月は過去のアノマリーによると株式市場は下落すると言っている人がいるそうです。
マジですか。
2021年2月第1週は株式市場はよく上昇しました。週間上昇率でみると、2020年11月以来の好ペースでした。
なぜか？ まず、先週発表された米経済指標が軒並み良かったからです。
2月1日~5日に発表された米経済指標
米・1月ISM非製造業景気指数は予想を上回りました。グッド！
米・1月ADP雇用者数1月は予想を上回りました。グッド！
米・1月第4週新規失業保険申請件数は予想を下回りました。グッド！
米・12月製造業新規受注は予想を上回りました。グッド！
米・12月耐久財受注（確報値）は予想を上回りました。グッド！
・・・米経済の回復が予感されるため株式市場には追い風です。
次に米コロナウイルス感染者数の拡大が鈍化しているからです。
米国の週間新規感染者数
2021年2月第1週の新規感染者数は前週比マイナス30%でした。グッド！
さらに新型コロナウイルスワクチンの更なる登場が市場の安心感を加速させます。
米国の新型コロナウイルスワクチン関連
ジョンソンエンドジョンソンが同社の1発打ちワクチンの緊急使用承認を米当局に申請しました。グッド！
ノババックスも同社のワクチンの緊急使用承認を米当局に申請間近であると発表しました。グッド！
加えて原油価格、金利が上昇しています。これらの上昇は経済回復の兆しであり市場は好感しています。
原油価格。金利
原油価格は前週比8.9%上昇しました。グッド！
エネルギーセクターETFであるXLEは8.2%上昇しました。グッド！
米10年債利回りは2020年3月以来の高水準です。グッド！
もっと言うとウォール街が経済活動の完全再開を視野に入れ始めました。
予想GDP
米2021年インフレ調整込GDP予想値を+4.7%から+7.1%へ上方修正（Macquarie社）。グッド！
企業決算
S&P500構成企業の2021年利益予想を従来よりも2.6%引き上げました（バークレイズ）。グッド！
ただし注意点は債券利回りの上昇です。
債券利回りのスプレッドに注意
債券利回り上昇は短期的には経済回復を示すので好感されますが、米10年債券利回り・2年の利回りの差が約1.3%に開いたときは注意が必要です。FRBが利上げを始めるかもしれない、という警戒感が広がるタイミングだからです。現在はその差は約1%です（10年債1.169% vs 2年債0.105%）。
とは言え、FRBは利上げには慎重な姿勢を示しており、ウォール街は2023年まではFRBは利上げを行わないだろうと予想しています。
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人類史上過去に例のない感染症パンデミックに伴う大規模金融緩和という誰も経験した事のない比類なき未曽有の緊急事態にある昨今の株式市場において、「過去のアノマリー的に2月は下落」とか言われても「ハア？」としか思いません。
結果的に下落するにしても、今目の前で起きている事を見て判断した方が建設的ではないですか？
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