ジェフ・ベゾスの離婚でアマゾン株主が留意すべき2つの事柄

  

“ジェフ・ベゾス夫妻の離婚が株主に与える影響(CNBC 2019.1.9)”

アマゾンのジェフ・ベゾスCEOが奥さんのマッケンジーと離婚すると発表しました。

財産分与に関する婚前契約書や婚姻後契約書が交わされていない場合、ワシントン州の法律に従いベゾスの莫大な財産は夫婦で50:50に分割されます。

一つ目の問題は、アマゾン株式の16.3%を保有する筆頭株主ベゾスは自身の財産のほとんどをアマゾン株式で保有しているとみられ、財産分与の際はその株式の半分をマッケンジーに渡すものと考えられており、それにより株式保有割合が半減し、ベゾスによるアマゾン支配に影響を与えかねないという点です

  

  

CNBCは以下のように報じています。

-前例の無い離婚劇-
株主の懸念は、この離婚がベゾスのアマゾンのコントロールにどう影響を与えるかという点だ。アマゾンほどマーケットに影響力のある巨大企業の「創業者」自身が、「創業当時から」の配偶者と離婚した事例は過去に無い。かつてメディア王・ルパード・マードックが30年間連れ添った2番目の妻と離婚した前例はあるが、財産契約に関する婚前契約があったと伝えられている。

他の多くの離婚したCEO達をみると、CEO就任以前に自身の保有する株式以外で離婚用財産を築いておくという、実にプロフェッショナルなキャリアを積み上げていることが分かった。伝統的にCEO達は、離婚する場合不動産や現金など、株式以外のアセットを配偶者に渡す事で影響力が低下することを避けている。しかしベゾスが保有するアマゾン株式に手をつけず財産分与するのは困難かもしれない

金額が金額だけに、株式以外のアセットで50%の分け前を渡す事は難しいといいます。ベゾスは(約)100兆円企業の株式を16.3%保有しているわけですから、それだけで資産は約16兆円で、株式以外で50%分与するなら、現金なり不動産なりを8兆円分用意という無理筋な事案となります。

ただし

現在おそらく法律の専門家が、いかにベゾスの影響力を失わせず財産分与するか、法的な対応策を懸命に考えているはずだ。例えばマッケンジーに分与する株式には議決権を放棄させるなどだ。

株式を50%与えるにしても、マッケンジーの影響力を無効化する方策が無いわけでは無いといいます。

  

  

またCNBCは株式分与による影響力低下以外にも2つ目の問題点を挙げています。

スタンフォード大学デビッド・ラッカー教授の2013年の研究結果によると、離婚によるCEOの個人資産の減少は、CEO自身から「リスクをとりイノベーションを起こす」という意志を失わせる傾向があるという。

財産分与で個人資産を減らしたCEOは、リスク回避の傾向が強まりイノベーション力が弱まるといいます。

   

ただし

ジェフ・ベゾスの場合は個人資産があまりにも巨大すぎて、それが半減したところであまり影響は無いのではないかとラッカー教授はコメントしている。

16兆円が8兆円になったところでブルって守りに入るようなタマかよ、アイツが。というような事が書いてありましたので、まあそこは心配しなくていいのかなと思いました。

  

  

  

あと個人的に思ったのは、

  • ベゾスが株式を渡すのが嫌で8兆円分売却、現金化するシナリオ→株価暴落
  • 株式を受け取ったマッケンジーが秒速で8兆円分売却するシナリオ→株価暴落
  • 株式を受け取ったマッケンジーが誰かと再婚して、ベゾスと並ぶ8%大株主の男が爆誕→有り得る
  • その再婚相手がイーロン・マスク→テスラ株高騰。マリファナ株も連れ高。
  • その再婚相手がGEのカルプCEO→GE爆騰。米株ブログ村が大盛り上がり。

  

  

  

 

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