【要旨】バフェットから株主への手紙(2018年版)

  

2月23日はバフェットが「株主への手紙」の最新版(2018年版)を公開しました。

バークシャー・ハサウェイのウェブサイトに掲載されています。

「株主への手紙」とは、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が、投資会社バークシャー・ハサウェイの会長兼CEOとして同社の年次報告書(アニュアルレポート)の冒頭に載せるAnnual Letterの事です。

 

CNBCが早速「株主への手紙」の要旨を掲載していました。

  

四半期毎の変動を気にするな

四半期毎のGAAPベースの収益の大幅な変動は避けられません。なぜならバークシャー・ハサウェイはその株式ポートフォリオだけで現在1730億ドル(約19兆円)の価値があり、1日の変動額が20億ドル以上になることが珍しく無いからです。2018第4Qは特にボラティリティが高く、1日40億ドル以上の利益または損失が出ることが何日もありました。

株主の皆さんは営業利益に注目して頂き、あらゆる種類の利益及び損失には注意を払わないで頂くことを推奨します。私の言っていることはバークシャーへの投資の重要性を減らすものではありません。チャーリー・マンガー副会長と私は、時が経つにつれて、タイミングは非常に不規則ではあるが、大きな利益をもらたらすと期待しています。

  

1120億ドルの国債・現金同等物

バークシャーは1120億ドル(約12兆3000億円)を米国債及びその他現金同等物で保有しています。

(中略)

我々は永久的に強固な財務体質を維持します。投資家が株式市場から撤退する時期にはバークシャーの株価は下落するでしょう。しかし決して現金が不足する事態には陥りません。

 

買収先を探している。しかし価格はあまりにも高い。

この数年間、有り余る手元資金を永続的に投資するに値する対象を探しています。しかし当面の見通しは良くありません。長期的な投資に適した候補先の価格は高騰しています。

(2019年は)マンガー副会長と私はそれでもなお巨額(エレファント・サイズ)の買収を望んでいます。

 

バークシャーの自社株買い

おそらく今後、バークシャーは大量の自社株買いを行う可能性が高いでしょう。

 

四半期決算を追わない

バークシャーが事業を行なっているのはウォール街のアナリストやコメンテーターの為ではありません。株主の為です。

ウォール街の期待に応えようと良い決算を「作る」行為は悪です。例えば四半期の最後に売上を多めに立てたり、損失を繰り延べたり準備金を引き当てたり・・・。初めは「一度だけ」とCEOが意図した行為は、その後続く本格的な詐欺への第一歩です。

 

”アメリカの追い風”

我々はバークシャーの成功の大部分が”アメリカの追い風”と呼ばれるべき物からの産物だと考えています。アメリカの企業や個人が「この繁栄を一人で実現した」と言ったとしたら、傲慢以外の何物でもありません。

明るい未来がある国はアメリカ以外にもたくさんあります。 喜ばしい事です。全ての国が繁栄すればアメリカはより繁栄し、より安全になるでしょう。 バークシャーは、国境を越えてかなりの金額を投資したいと考えています。

しかし今後、我々の利益の主な源はほぼ確実に”アメリカの追い風”によってもたらされるでしょう我々はその力を背中に受ける事ができ、極めて幸運です

 

ちなみに過去の「株主への手紙」は全てバークシャーの以下のサイトから見ることができます。

 

下の方の”米国株”バナーをクリック頂けると大変励みになります!

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