ジェレミー・シーゲル「3月が大底だった。新高値更新まであと〇年…」

   

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2020年5月8日(金)のNY市場は上昇しました。

米雇用統計(4月)が発表され、予想▲2200万人でしたが▲2050万人でした。

失業者数2050万人という数字はインパクトはありますが、今回の4月統計の場合、失業者の78%が職場復帰を前提とした「一時解雇」であったこと、そもそもアメリカの雇用形態ではロックダウンすればこういう数字が出てくることは予想通りである事、既に経済再開に向けて動き出しているのですぐに雇用は戻ると考えられていることなどを理由に株は買われています。

株価に関して言えばまあ今回の雇用統計についてそんなに心配する必要はないでしょう。

それよりも心配すべきは「新型コロナ感染第2波」だとシーゲル教授は言っています。

 

 「(振り返れば)3月の底値がまず間違いなく大底となるだろう」CNBC 2020.5.8

元になるインタビュー動画

  

以下にシーゲル教授のコメントを載せておきます。

Q1:雇用統計について

4月雇用統計は酷い数字だったがサプライズではない。
私は毎日経済ニュースを注視してるがこういう場合の雇用統計はあまり注目していない。
なぜならこれは車のバックミラーだからだ。過去を写しているに過ぎない。 
大事なのは未来を写す情報やニュースだ。 ウイルスの感染拡大状況や元FDA長官のゴッドリーブ氏の言動などは毎日注目している。
それらを見ることでこれから起こることを判断するからだ。

  

Q2:今後株価はどうなる?

株価を決める要素の90%は12ヵ月以上先の企業決算だ。 
これからの12か月間(の決算)は確かに災害というべき内容だろう。
しかし現在の株価の90%は2021年第2四半期以降の決算を織り込む。それらはワクチンや治療法の確立にかかっている。
だからワクチンや治療法の好ニュースは株価に極めて重大な影響を与える。
逆に失業率の上下は株価へのインパクトは小さい。
FRBが市場に莫大な流動性を供給している ので、2021年は株価が大きく上昇する年になるだろう。

   

Q3 3月が大底になるのか。FRBと政府の問題は

3月の底値がまず間違いなく大底となるだろう。
2020年秋、冬に新型コロナ感染第2波でもう一度ロックダウンしない限り、3月の底値を試しに行くことはない

FRBは流動性を拡大した。
この8週間で2008年金融危機時より大きな流動性供給を実行した。
米国株式市場が新高値更新するまであと1~1年半とみている。
インフレ率は3-4%となるだろう。株価は3月のようにそこまで大きく下がらない。
FRBは大きな流動性を供給し、その資金は行き場を探している状態だ。
第2次世界大戦後と同じだ。資金供給し過ぎた事で当時世界は米国に深刻な不況が来ると予想した。しかしそうはならなかった。
莫大な流動性は米国の個人の消費をブーストした。今回もそうなるだろう。

 

まとめ

・失業者数よりも12か月後以降の企業決算の方が大事
・12か月後以降の企業決算を考えるうえでワクチンや治療法の確立に関するニュースに注目すべきであり雇用統計は重要ではない
・3月の大底を再テストしに行く条件は
2020年秋冬に新型コロナ第2波 及び 再ロックダウン   
・FRBの流動性拡大により米国株式市場はあと1年~1.5年で新高値更新するかもしれない

   

ちなみにBloombergによると、クドローおよびホワイトハウスの新型コロナタスクフォースは、新型コロナ感染第2波が襲来しても再ロックダウンする事無く乗り切る事ができるとの事。第一に「第1波で多くの知識と経験を蓄積した」第2に「適切で優れた手段を確保した」。

  

約束された勝利が見えた。

幻覚じゃないですよ?

 

世間では未だに「失業者数2000万人だったから」「実体経済と株価が乖離しているから」「リーマンショックはこんなもんじゃなかったから」という理由で今後の株価の暴落を心配している人がまだ一部いらっしゃるようですが、そんなに心配性だと色々生きづらいだろうなあと感じています。

 

 

   

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