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2020年5月2日(土)、バークシャーハサウェイの年次株主総会が開催されました。新型コロナの影響で今年は無観客開催でネット配信でした。
バークシャーの決算は悪かったですが、内容は割愛します。
念の為ざっくり言うとバークシャーの今次決算は「最終損失が約6兆円の赤字」でしたが、これは「保有株を全て売却して損失を確定したら約6兆円の赤字になりますよ」という意味に過ぎず、米国会計基準では未実現投資損失も損失として計上しなければならないという大人の事情に基づいているだけですので、過度に気にする必要はないでしょう。
そのほか、バフェットは航空株を全て売却した事を発表しました。
理由は「航空機株購入は、バリュー評価の誤りであったとの判断に至った」とのこと。
バフェットは航空株に対する自らの投資判断の誤りを認めましたが、米国株に弱気になってしまったのでしょうか?
答えはNOです。
バフェットは株主へのメッセージの中で「アメリカは再び勝利する」と述べ、コロナ後の世界でも米国株の優位は揺るがないとしてその強気姿勢を崩しませんでした。
何者もアメリカを止めることはできないと確信している。我々は(新型コロナウイルスという)この特別な問題に直面したことは過去に一度もないが、それでもアメリカは再び勝利するだろう。
ウォーレン・バフェット
1962年のキューバ危機や2001年9月の米同時多発テロ、08年の金融危機を克服した歴史を引合いに出し、アメリカはこの危機を再び乗り越えると自信を示しました。
私は残りの人生を米国株に賭け続ける。
ウォーレン・バフェット
これまでずっと米国に賭け続けたバフェットが今回「残りの人生をかける」という言葉を選んだのは、今年で90歳になるバフェットの彼なりのジョークであろうと思いますが、だからこそコロナショックで不安な米国株ホルダーには朗報だったと思います。
バフェットや他の投資家がなぜ米国株に賭けるか、という理由は複数ありますが、全力米国株が最近一番共感できるのはざっくり言うと以下の一言に集約されます。
「世界人口増加の恩恵を最も享受するのは米国株だから」
アメリカの人口増もそうですが、世界中で人口が増加しており、今後も増え続けます。資本主義の自己増殖機能により富が拡大再生産される前提であれば、人口を増やし、富を蓄え、先進国同等か類似の水準まで経済レベルが上昇する国、地域、人々が今後も増えます。
1. そういう人々が米国の製品とサービスを購入し続けますので米国は今後も安泰ですし、
2.そういう人々の中で優秀層は国を越えて米国に集まりますので、世界中から人材を集められる米国は今後も安泰です。
以上2つの理由により、米国株が人口増加の恩恵を最も享受すると考えています。
ではなぜ中国株や日本株や他の新興国株ではダメなのかというと、2.の部分を満たさないからです。
日本や中国やロシアやブラジルがどんなに魅力的な国であっても、世界の優秀層は英語以外の外国語ができないのでアメリカ以外には集まりません。
中国は中国語を話せる人材しか集められませんし、日本は日本語を話せる人材しか集められません。しかしアメリカは英語を話すことができれば世界中どこからでも人間を集めて来ることができます。
2.の人材力の差が1.の製品・サービス力の差に繋がりますので、残念ながらアメリカ以外のローカル市場はアメリカというグローバル市場とは勝負になりません。
全力米国株も国内ドメスティック業務のみをやっていたときはあまりピンときませんでしたが、 英・米・仏・日・豪・印・露・タイ・中国人たちと働いたこの6年間で考えが変わりました。
ビジネスで使用する言語(英語)を1つに統一するだけでこれだけ世界から人材が集まるのか、と。
他にも韓国・フィリピン・レバノン・南ア・中東・あとどこだっけ、、、イタリア人もいたかも。とにかく色々な国の人々と仕事ができて良かったです。
アメリカ以外にも英語を公用語とする国は複数ありますが(英・豪・加・NZ・南ア・シンガポール・香港)、人口・国土・軍事力・資源・経済制度等の総合力で米国に勝てる国家が無いという現状。
このような世界情勢は今後50年から100年ぐらい続きますので、投資は米国株一極集中で何ら問題ありません。
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すごい視点でアメリカを見ているのですね。
感心いたしました。
これからもいろいろ教えてください!