最高値更新直後の米国株にこれから投資しても間に合うのか

 

米国株式市場は2019年7月第2週〜第3週にかけて、ダウ・S&P500ともに過去最高値を更新しています。

最高値付近で米国株にエントリー、または買い増しを行うのは若干抵抗があるという投資家も多いと思います。ここが天井だとすれば、投資開始直後に速攻で含み損になってしまう可能性があるからです。 

2019年7月15日(月)に、JPモルガンが今後12ヶ月のS&P500の目標値を上方修正していましたので、参考までに取り上げておきます。

 

”米中貿易協議と金利、双方の緩和を材料にJPモルガンが株式市場の見通しを上方修正(CNBC2019.7.15)”

JPモルガンの従来の目標株価は3,000でしたが、現在のS&P500がおよそ3,000です。既に目標値に達しました。

ここでJPモルガンは、現在値からプラス6%となる3,200を、向こう12ヶ月の新たな目標値としたことを、7月15日に発行した顧客向けレポートの中で通知しました。

 

当社は今後12ヶ月のS&P500の目標株価の3,200に設定する。FRBの金融緩和と米中貿易協議再開という(株価に追い風の)状態にも関わらず、市場参加者はまだそれ程株式ポジションを取っておらず、市場のセンチメントも低いままである事を勘案した。

JPモルガン 主席米国株式ストラテジスト・Dubravko Lakos-Bujas 

 

つまり市場参加者は現在マーケットに懐疑的でありそれ程大きく突っ込んでおらず、それにも関わらず株価は史上最高値を更新しているため、まだ株価に伸び代があると言うことです。

 

ジム・クレイマーも先週、「市場に懐疑的な投資家が多ければ多いほど、その懐疑心を燃料に相場は成長する」と、これに近い事を言っていました。懐疑的な投資家の待機資金が徐々に市場に流れ養分となり、株価が上がるという理屈です。

 

JPモルガンを信じるならば、多少の調整は入るかもしれませんが、今エントリーしても3,200ぐらいまでを目安として、1年間で約6%のリターンが得られそうだと考えても良いでしょう。

  

ただし注意しなければならないのは、他の金融機関も同様の目標株価を設定しており、CNBCの7月15日時点の調べによると、各社の予想の中央値は2,950だという事です

 

・・・あれ?現在値より下だな?

 

この事実をどう受け止めれば良いか、頭を抱えています。   

  

 

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