シーゲル教授「株式市場に留まりたいのかそうじゃないのかよく分からない」


2019年12月3日の米国株式市場はダウ、S&P500、NASDAQ揃って下落しました。大体-0.5%から-1%ぐらい下げました。

原因はトランプが米中貿易摩擦について「中国は合意したがっているが米国は急いでいないので、1年後の大統領選終了後まで合意は保留でもいい」と発言した事がきっかけでした。

  

つまり2週間後の12月15日の追加関税発動が現実味を帯びてきたという事で、株は売られました。

ペンシルベニア大学ウォートン校のジェレミー・シーゲル教授はこの報道を受けて以下のようにコメントしました。

もし米国が12月15日の追加関税を中国に課すことになったら、私は株式市場に留まりたいのかそうでないのか、正直自分でも分からない。

ジェレミー・シーゲル教授インタビューCNBC 2019.12.3

  

もし米中合意のディールが年内に行われないなら、株式市場から距離を置きたいとも取れる発言です。

ただしシーゲル教授は最後に、結局のところ米中は年内合意するだろうという自身の予想を述べます。

個人的な意見だが、それでもトランプは年内に合意のディールを行うと思う。今日の「急がない」発言は交渉の戦略の一部だ」

  

シーゲル教授の見立てを信じるか信じないかはあなた次第なのです!

 

ちなみに全力米国株の12月の戦略としては以下の通りです。
 もし年内に米中が合意しなかったら→株価が下がるので感謝のナンピン買い
 もし年内に米中が合意したら→株価は上がり何事もなかったかのように買い増し

    

2019.12.4  12:00追記
大統領に再選したいトランプが、2020年11月の大統領選後まで中国と合意しないって、そんな訳あるかい。来年11月までに何らかの形で進捗を出すでしょうよ、普通に考えたら。と思いました。


ただ、バブルかバブルじゃないかとか、間も無くリセッション入り不可避とか、そういうような事が議論される現在の不安定な相場では、ちょっとした不用意な発言が引き金になって取り返しのつかない株式市場の下落に繋がることもあり得ますので、大統領も発言の際は十分注意して欲しいと思います。

いったん発した言葉はもう、取り消せません。その発言に対していつミスター・マーケットが牙を剥くか・・・考えるだけでも恐ろしいです。FAWの川辺が丹波文七の発言を「もう取り消せないよ」と優しく諫めたシーンを貼っておきます。

    この後めちゃくちゃボコった

    

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