今年リセッション入りすると言われる理由

 

 

全力米国株です

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2022年4月28日(木)の米国株式市場は急騰しました

大型ハイテク銘柄の決算発表を前に市場はいい感じにリスクオンへ傾き優勝しました

   

   

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2022年4月29日のBloombergの社説は「米経済が今年中にリセッション入りする確率が高まった」と報じていますので、その理由を見ておきます

 

例によって記事の内容を超ざっくり書きます

箇条書きにします

  1. 米2022Q1実質GDPは予想+1%に反し結果-1.4%だった
  2. GDPの71%を占める米国の個人消費支出(Personal Consumption Expenditures:PCE)の伸びは鈍く、2022Q1の数値は僅か+1.8%だった(PCEは今後の米GDPの先行指標として注目されている)
  3. 加えて企業在庫は積み上がっている
  4. 現在の企業在庫は昨年のサプライチェーン問題が顕在化した際に各企業が在庫不足を避けるために、また多くの在庫を確保するために積極的に積み増したものだ
  5. しかし積み上がった在庫をすぐ捌けるほど個人消費が活発ではない 
  6. コロナパンデミックの2020年-2021年の間に個人消費者はゲーム機、家電、キッチン器具、フィットネス器具などを買い終わっている。モノの消費は一段落ついている。現在は旅行やレジャーなどサービス消費の方が熱い
  7. にもかかわらず在庫はさらに積み上がる見込みだ。コンテナ船に乗って米国に向かっているモノはまだ大量にある
  8. しかもFRBはこれから利上げを行う
  9. 個人消費と在庫積み上げの逆転とFRBの金融引き締めによりGDPの伸びは今後も鈍化し米経済は減速しリセッション入りする可能性は高い
  10. 2022年がリセッション入りする年になると記事の筆者は見ている

   

昨日マーケットオープン前に発表された米GDPやPCE、コアPCEデフレーターなどの重要指標、及びその情報に基づくマクロ的アプローチによると、米経済の見通しには非常にネガティブにならざるを得ないということです

  

加えて昨日のマーケットクローズ後に個人消費の権化たるAmazonが2022Q1決算を発表しましたが、見事にコケています(特にガイダンスが悪かった)

   

この記事に述べられる米個人消費の冷え込みを裏付けるかのような決算だったと言えます

 

サプライチェーン問題を乗り越えるための大量の在庫は今も積み上がり続けている状況

   

さらにここに追い打ちをかけるようにFRBによる金融引き締めが行われます 

  

これはリセッション入り待った無し!

  

というロジックとなっています

 

 

とはいえ、全力米国株は今後リセッション入りしても持ち株をホールドし続けます

理由は以下の3つです

  1. 本当にリセッション入りするか分からないから
  2. リセッション入りするとしてもそれがいつなのか分からないから
  3. リセッション 入りしたとしてもそれがどれぐらいの期間続くか分からないから

  

要するにリセッション に合わせて株を売買するというタイミング投資を行う技量を持ち合わせていないからです 

 

リセッションの始まりと終わりのタイミングに合わせて売買して儲けることができるなら過去幾度となく到来した米経済のリセッションを経てアメリカ人全員大金持ちになってるはずなんだよなあ と思います

  

タイミング投資でお金持ちになる自信がない全力米国株にできることは、リセッション中も全力でホールドを続行し血を吐きながら労働でカネを稼ぐことだけです

  

  

   

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1件のコメント

  1. 霧末さんがブログ村にいた頃からこちらのブログを見ていますが、いつもながらあなたの胆力と見識に感服します。ここ最近、更新頻度が増えているようでうれしく思います。
    自分は、VTI・QQQ・個別株1銘柄というつまらないポートフォリオですが、少しSOXLを購入してみようかな、と考え中です。

40代でセミリタイア へ返信する コメントをキャンセル

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