「セミ・リセッション」という聞き慣れない言葉が使用され始めたが、それでも投資家は株式のバイ&ホールドを徹底すべき

   

リセッション(景気後退)はよく聞きますが、セミ・リセッションとは何ぞや?

10月3日にクレディ・スイスの米国株チーフストラテジスト、ジョナサン・ゴルブが顧客向け書簡の中で「セミ・リセッション」という言葉を使用しました。

ざっくり言うと、リセッション入りが近い事を示す各種経済指標の悪化を、好調な雇用統計とインフレ率と消費者信用余力が打ち消している状態の事です(経済指標の悪化が見えにくい状態)。

   

“米経済はセミ・リセッションに向かっている可能性がある(フォーブス2019.10.4)”

”クレディスイスは現在の経済を説明する単語として「セミ・リセッション」という言葉を使用(CNBC2019.10.3)”  

顧客向け書簡の中でゴルブは、

「クレディ・スイスは米経済がリセッションへ向かっているとは考えていない

と、米国経済に対するクレディスイスのポジションを示しつつ、

「リセッション入りが近い事を示す経済データは確かに散見される。しかし一方で、経済の健全性を示すデータも存在しており、それはリセッション派の弱気投資家達が考えるより遥かに強い米経済を表すものだ。」

と、米経済の健全性と強さを強調しています

しかしその上で

「健全な経済状況にも関わらず多くの投資家がリセッションを懸念している。この背景にあるのがセミ・リセッションだ。」

と、現在の経済状況を「セミ・リセッション」という単語を使って説明しています。

セミ・リセッションとは要するに、

・リセッション入りが近付いている事を示すいくつかの指標はますます悪化しているものの、経済全体の下降を示すほどでは無い。
・これは好調な雇用統計や失業率低下のデータが、経済データの悪化を打ち消しているからである
・このような現在の状態を、セミ・リセッションと定義した

という事です。

ゴルブは

このようなセミ・リセッション下では、今後の株価の上昇は限定的である
またリセッション入りのリスクは明らかに高まっている。 

と述べ、株式市場と米経済に警鐘を鳴らしました。

   

一方でBankrate社のアナリストであるグレッグ・マクブライトは、リセッションについてこのように述べています。

「ミレニアル世代はリセッションをむしろ『株式を安く購入できるチャンス』と捉えるべきだ。そして未来のリターンのためにポジションを取るべきだ。」

若い投資家はリセッションを恐れてはいけない。

マクブライトの意見に全面的に賛成です。

あとはリセッション中に株を買いまくるクソ度胸があればOK!
(それが一番難しい)

  

  

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