米中首脳会談の結果を既に織り込んでいるかのようなマーケットの値動き

 

2019年6月28日(金)、大阪でG20が開幕しました。

29日までの日程で開催される20ヶ国・地域首脳会議は日本初開催となる歴史的会合です。

世界中の投資家がG20閉幕後に行われる米中首脳会談の行方を注視しています。

G20サミットが日本で開幕した。トランプ米大統領は既に習近平中国国家主席、ロシアのプーチン大統領といった各国の首脳と顔を合わせている。プーチン大統領には「次のアメリカの大統領選には関与しないで」とジョークめいた警告を発している。
今回のメインイベントは明日の閉幕後に行われる米中トップ会談だ。貿易交渉に関する希望が、依然として市場には残されている。それに先駆けライツィハー米通商代表と劉中国副首相は本日会合を行った。

ブルームバーグ 2019.6.28

 

米中交渉の行方を市場はどのように予想しているのかが気になる所です。

 

名前は明かされていませんがホワイトハウスのある関係者がCNBCに語ったところによると米政府のベースラインケース(最低限死守すると考えているライン)は貿易紛争を一時休止させることだとの事です。意外と解決に前向きです。楽観的とも言えます。

 

またその関係者が言うには、大統領は株式市場の動きについて注意を払っているとのことです。

G20中も大統領が株価を気にしていて草。

 

総じて現在の株式市場は「29日の米中トップ協議は無難に終わる」という期待がその価格に織り込まれているように見えます。

 

CNBCの記事の最後はストラテジストのコメントで締められています。

もし本当に貿易交渉が決着した場合、S&P500は現在の2,925から3,100まで、約6%跳ね上がるだろう。一方決裂し追加関税を課すようなことになれば、逆に5%下落するだろう。

バンク・オブ・アメリカ・メリル・リンチ 株式ストラテジスト

  

いずれにせよ、昨晩で2019年上期のマーケットはクローズしました。

2018年末の惨劇を乗り越えてマーケットに居残り続けることができた投資家の皆様、お疲れ様でした。

ここまでの半年間、S&P500などの主要米国株指数はほぼ上がりっ放しでしたが、今後もこの勢いが衰えない事を強く祈りながら、2019年後半戦も頑張っていきましょう。

  

祈るのは得意なブログ主。 

 

  

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