ジョンソンエンドジョンソンCEO、ロイターにヤバいニュースをスッパ抜かれて株価が大変なことになるも、即座に自社株買い(約5700億円)で応戦

ジョンソンエンドジョンソン 50億ドルの自社株買いを発表(CNBC 2018.12.17)

ジョンソンエンドジョンソン (JNJ)の時価総額は、12月14日(金)と17日(月)で500億ドル=5兆7千億円ほど消失しました。

分かりやすく例えるならスロベニアの年間国内総生産が約430億ドルなので、スロベニア国民の一年間の経済活動が僅か2営業日で吹き飛んだようなイメージになります(分かりにくい)。

JNJの経営層が長年にわたり、製品のベビーパウダーにアスベストが混入している可能性があるという事実を隠蔽していたと、12月14日にロイターが報じたためです。

JNJの現CEOはこの報道を否定するとともに、速やかに50億ドル(5700億円)の自社株買いを行う旨アナウンスしました。

この自社株買いはアスベスト混入報道の事後策として決定されたものだと思います。

自社株買いにより株価が上昇し、失われた時価総額が一部でも戻ることが期待されます。

このニュース、自社株買いの金額は下落した時価総額の1割にしか満たないのですが、JNJの経営層が意思決定に要した時間の短さに私は驚きました。

ロイターの報道から自社株買いアナウンスまで僅か2営業日、しかもその間に社長自らCNBCでジム・クレイマーからのインタビューに応えつつ同時に株価の推移を見て秒速で5000億円級の判断を下したというスピード感は、さすがアメリカ企業、その中でも名門中の名門であるJNJだと震えました。

この有無を言わさない意思決定の強さ、速さを持つJNJであれば、今回の騒動の中でもホルダーとして安心して株式を保有し続けられると確信しました(※ポジショントークです)。

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