2019年8月15日(木)、GEの株価は一晩でメッチャ下がりました。
米会計専門家のハリー・マルコポロス氏がGEの会計処理について「同社は深刻な財務上の問題を隠蔽している」「エンロン事件よりも大きな詐欺である」と指摘した報告書を公表したためです。マルコポロス氏は過去に「マドフのポンジスキーム」という全世界を揺るがす巨大詐欺を告発した実績で知られる人物です。
この報道を受けてGEは売り浴びせられました。株価は1割近く下落しています。
この問題についてGEのラリー・カルプCEOが光の速さで応答しました。声明文を発表した?TVインタビューに答えた?
いえ、株を買いました。
”GEカルプCEO、詐欺告発直後に個人として200万ドルの自社株買い(CNBC2019.8.15)”
カルプCEOは告発文書が世に出てGE株価が急落した直後に、自腹を切ってGE株を購入し、GEの会計に不正がない事を世界にアピールしました。
25万2千株@7.93ドル、約2百万ドル(2億円)をお買い上げです。
この反撃が奏功したのか、GEの株価は15日のアフターマーケットで3%近く上昇しています。
真相がどうなのか、現時点では不明です。事の顛末次第ではGEは立ち直れないほどの大ダメージを負うかもしれません。
しかし一つ言えることは、「やっぱり個別株投資って難しいわ」ということです。どの企業にも起こり得る話ですからね。
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