長短金利が反転。逆イールド発生によりまた毎晩お金が熔けていくのか。

  

2019年3月22日(金)、米3カ月債と10年債の金利差が反転するという逆イールド現象がついに発生しました。

通常、短期金利(3カ月債や2年債)よりも長期金利(10年債)の方が金利が高いのですが、その関係が反転してしまう現象を逆イールドと言い、リセッション(景気後退)の兆候と捉えられている不吉な現象で、これが発生するとウォール街が一気にざわつき始めます。(米3カ月債(2.459 % )vs10年債(2.453 % ))

 

パウエルFRB議長が一昨日、及び昨日のFOMCにおいて政策金利について「2019年は利上げを行わない」とハト派の決定を行ったところ、発表して4秒で反転という超スピーディーな展開となりました。早すぎィ!

********

しかも今回は、米3カ月債と10年債の逆イールドであるというのがポイントです。

以下は少し前の記事になりますが、2018年12月3日のCNBCは逆イールドについてこのように論じています。

「FRB高官は2年債・10年債の金利差ではなく3ヶ月債・10年債の金利差の方がより実態を反映しているとの見解を示している。」

Bleakley アドバイザリーグループCIO ピーター・ブックバール

歴史的にリセッション入りが懸念される逆イールドは「米2年債vs10年債」の逆イールドであり、ウォール街は長くこの指標に注目してきたのですが、最近の理論ではそれよりも「米3カ月債vs10年債」の方が経済状態をよく反映しているため、これに注目すべきという論調に変わってきているという事です。

この記事がリリースされた約4カ月前は、重要とされる「米3カ月債vs10年債」の長短金利差にはまだ開きがあり、余裕でした。

しかし3月22日のマーケットでついに「米3カ月債vs10年債」の金利差が反転してしまったわけです。これを受けて、米株式市場は割と勢いよく下落しました。

  

********

  

今後投資家はリセッション入りに備え、早めにリスク資産から資金を引き上げておいた方が良いのでしょうか。

全力米国株は今まで通り、方針を変えずに投資を継続するつもりです。

理由は、

歴史的に2年債と10年債の逆イールドカーブ発生後に必ずリセッションが発生したという訳ではなかった。逆イールド後にリセッションに至らないケースもあった。

また、1988年から2008年の間、2年債と10年債の逆イールドが発生してからリセッション入りしたのは、平均約24ヵ月後だった。

ウェルズ・ファーゴの金利ストラテジスト統括責任者、ミハエル・シューマッハ氏

つまり、

  • 逆イールドが発生したら必ずリセッション入りするわけではなく、
  • しかも答え合わせに2年もかかる(逆イールドからリセッション入りまで過去平均2年間タイムラグがあったから)

からです。

 

米国株投資は長期戦ですから気長にいきます。

   

   

モード反転!裏コード・・・逆イールド!

言ってみたかっただけ。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。